東京都奥多摩町には非常に多くの林道があります。中には未舗装路をがっつり走れるものも。そのひとつがJR青梅線 鳩ノ巣駅からすぐのところにある「西川線」です。
集落の端にある急な坂道をのぼっていくと…
舗装が途切れ、グラベルに。このあたりが西川線の起点です。明確な入口がないのに驚きました。林道標識もゲートも見当たりませんでした。入っても良い、ということです。
西川線の特徴は、未舗装の区間がとにかく多いこと。ところどころ舗装されていますが、ほとんどグラベル。ごつい石が敷き詰められている区間もあり、グラベル用のタイヤを履いていかないと高確率でパンクすると思います。
起点の時点でかなりの山奥ですが、そこからさらに山の中に分け入っていきます。なかなかの秘境感。
高低差もすごいです。
西川線のスペックは、距離 約4.1km、獲得票高 約330m、平均勾配 約8%。コンスタントに一定の勾配をキープする、個人的にはとても好きなタイプの上りです。
路線名が明らかになるのは、実はかなり上った先でのこと。ガードレールのそばにちょんと林道標識が立っています。
一度、ピークまで上って登山道と接続したあと、下りに転じます。下っていった先には廃村になった「峰集落」があります。
ほとんど何も残っておらず、小さな溜池とお社、錆び付いたドラム缶などが並んでいるくらいですが、そこにかつて人が住んでいた痕跡が確かに残っています。
峰集落の先で通行止めに。現在進行系で整備が進められていて、今後も延伸されていくようです。
人の出入りはけっこうあり、路面にはオートバイの轍がいくつか残っていました。徒歩で峰集落を見に来ていた方とすれちがったりもしました。オフロード走行を楽しめる(かつ入って問題ない)うえに、アクセスも比較的容易という珍しい林道ですから、人気なのはわかる気がします。
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